LoveSummer! Web小説カップルに30の質問 (好きなカップルはどれでしょうな投票所。一位記念) |
壱&雛からのご挨拶 壱:ひーな。雛さーん。ほら、どうも俺たちが投票一位だったらしいよ?ご挨拶するから、こっちにおいで? ――何やらやけに機嫌の良さそうな壱に手招きされて、雛、いやいや登場。 壱:はい、いらっしゃい。さ、座って。 ――雛、壱の隣に置かれていた椅子を引っ張って、微妙に壱から距離をとる。壱、苦笑い。 壱:雛ってば眉間に皺を寄せてたら折角の可愛い顔が台無し。もっと笑顔で…ね? 雛:……笑えないわよ。そりゃ、投票していただけたのは嬉しいわよ。…けどね!なんで、私と壱がカップルなのよっ。 壱:やっぱりわかってくれる人はいるってことでしょ。だから雛、いい加減諦めない? 雛:あ…諦めるとか、何のことだかわかんないわっ! 壱:本当に往生際が悪いんだから。…ベッドだと素直な 雛:なななな何言っているのよ!!!馬鹿壱ーーっ! 壱:うーん。雛が大人しく協力してくれないと、あれとかあれとかばらしちゃおうかなぁ。 雛:―――あ、あれとかそれって…? ――引き攣る雛をみて、壱が意味ありげににやりと笑う。 壱:ん?雛がここで言っても良いなら言うけど? 雛:い―――いい、聞きたくないわ…っ。 壱:そう、残念だなぁ。でもじゃあ…どうしようか?素直になれるよう、壱さんが協力してあげてもいいけど? ――壱の協力が何を意味するかを察したらしい雛が青くなりながら、ぶんぶんと頭を振る。 雛:そんなの遠慮するに決まってるでしょ!…ああ、もう…っ!…………わかったわよ……やるわよっ……やればいいんでしょ、やれば! 壱:随分と投げやりだねぇ。もっと気合入れてくれないと、言わなくて良いことまで言っちゃうかもしれないよ? ――悔しそうに噛み付きそうな勢いで睨んでいる雛の傍に壱が椅子を近づけ、雛の頬に触れる。本能的に身の危険を感じたらしい雛が、慌てて離れようとするも、壱の腕の中に抱き込まれてしまう。 壱:雛……お返事は? 雛:……っ、……や、やらせていただきます!ああ、楽しいわ!だから、耳元で話すの止めてちょうだい!それと、さっさと離れて!!何か質問に答えるんでしょ!?早く質問、質問は!? ――真っ赤になってやや涙眼になっている雛。壱が笑いながら雛を解放する。 壱:うん、でもその前にお礼言わないとね?投票してくれた方たちに。 雛:わかってるわよ。……ええと。 ――雛、椅子にきちんと座りなおし、居ずまいを正す。 雛:投票の主旨には甚だしく疑問が残りますが、でも御投票いただけてとってもありがとうございました。皆様のご協力、本当に嬉しかったです。どうぞこれからもよろしくお願いします 壱:はい、良く出来ました。 ――ぺこりと頭を下げた雛を見て、壱が眼鏡の奥の目を柔らかく細める。雛が頭を上げて、どこか憮然としながらそっぽを向いた。 雛:……なによ…こども扱い、しないでよ…(ぼそ) 壱:ん?何か言った、雛? 雛:別に何にも。それよりも、壱も挨拶しなさいよ。 壱:もちろん。トップにしてもらえたことに、心の底から力一杯感謝しているし?これはもう、ぜひ次作品で雛とのらぶらぶっぷりをご覧いただかなくちゃ。 雛:ら…らぶ…?そんなの、はっきり言ってありえな ――無言で壱の腕が伸びてきて、雛、慌てて口を噤む。 壱:はいはい。雛、暫くいい子にしていて?……皆様、投票にご協力くださり、まことにありがとうございました。雛との交渉が成立しましたので、せめてものお礼として、キャラ質を行わせていただきます。お楽しみいただければ幸いです。では、まず一問目からどうぞ。 ――優雅に腰掛けながらにっこりと笑う壱を見て、雛が悔しげに唸った。 <Web小説カップルに30の質問> Q01. お二人のお名前と小説の題名、カテゴリをどうぞ。 雛:Love Summer!の由槻 雛(ユツキ ヒナ)です。よろしくです。 壱:同じくLove Summer!の中田 昂壱(ナカタ コウイチ)です。よろしくお願いします。 雛:えーと、カテゴリ?…カテゴリは私、由槻 雛の受難記で…あるようなないような。 ――壱の何やら意味深長な笑顔に、雛、言葉を濁す。 壱:俺と雛の愛の軌跡だよね? 雛:あ、愛!? ――どの口がそんなふざけた台詞を言うのかと雛、壱を凝視。 壱:ん?何、雛ってばそんなに見つめてくれちゃって。見惚れるほど、壱さんてばいい男? ――雛はっとして、真っ赤になる。 雛:ば、馬ッ鹿じゃないの!?誰がいい男よ! 壱:……ホント、雛ってば可愛いんだから。 ※受難記でも愛の軌跡でもございません。現代ラブコメでございます。 Q02. お二人の知り合った経緯、元々の関係は? 壱:知り合った経緯、ねぇ。もともと写真をみて雛のことは知っていたけど、実物と知り合った切っ掛けは、軟派待ちしていた雛に声を掛けたから、かな? 雛:別に軟派待ちしてたわけじゃないわよっ。 壱:ふぅん、そう?でも声を掛けた後、雛からホテルに誘われた気がするんだけど? 雛:あ、あれはだから…、説明したじゃないの!! 壱:そうだっけ?ああでも、もし俺以外の男に声を掛けられてもついていっちゃいそうな雰囲気ではあったよね。 雛:……な、によ。そうよっ、別に壱じゃなくても、良かったんだから…っ! ――雛、言った後でしまったという表情。壱が呆れたように溜息を落とす。 壱:雛、いい加減学習してね?それともまた教えてあげないとわからない? 雛:……知らないわよ、馬鹿壱…っ。 ――雛、真っ赤になって俯く。 壱:――――雛のそういうところ、凶悪。 雛:……は?私が?…どこがよ。 ――何を言っているんだろうと不審気に顔を上げた雛に、壱が再び溜息。 壱:教えてあげません。 Q03. お二人の年の差、身長の差はどのくらいですか? 雛:年の差…は、4つよね? 壱:そう。身長差はどのくらいかな?雛は割りとちっちゃいよね。身体は。 ――壱が椅子から立ち上がり、雛、むっとした表情で壱を睨みながらも、同じように椅子から立ち上がる。 雛:それって身体以外は違うってこと?…悪かったわね、態度大きくて。大体、壱が無駄にでっかすぎるのよ。180cmくらい? 壱:そうだね。最近測ってないけど多分それより少し上かな。雛は160cm弱くらい、だよね?と、すると20cm強? 雛:そうね。それくらい…て、何するのよ。 ――雛、つま先立ちで背伸びをして身長差の確認していたところを、壱に抱きしめられる。 壱:え、だってほら。雛の抱き心地がいいからつい。 雛:……私は抱き枕じゃないわよ…。 ――まるで悪びれたところのない壱に、雛、脱力。 Q04. それぞれ第一印象を教えてください。 雛:軽薄そう。 壱:…雛。 ――眼を細めて薄く笑う壱。雛がしまったという顔で壱を見る。 雛:……本当のこと、言っただけだわ。 壱:ふうん。そんなに軽薄そうに見えた? 雛:見えた。…壱はどうなのよ。私の第一印象。 壱:うーん、聞きたい? 雛:私は…別に聞きたくなんてないわよ。 壱:意地っ張り。 雛:……っ!? 壱:雛が可愛くねだってくれたら教えてあげるよ? 雛:そ、そんなことするわけないでしょーっ! 壱:残念。では、交渉決裂ということで次の質問へどうぞ。 Q05. 告白したのはどちらですか? どんなセリフでしたか? 壱:あ、これは俺からだね。「ヒトナツの恋を本気の恋にしてみようよ」って言ったんだけど、雛からの返事は保留中。で、返事はいつくれるのかな? 雛:……壱の変態っぷりが直った時…。 ――雛へ向けた壱の笑顔が、凍りつく。 壱:雛、あのね?激しく誤解があるようだけど、俺はかなりノーマルだよ?雛を抱いた時だって普通だったでしょ? 雛:そ、そういうことを言ってるんじゃないわよ…っ!ああもう、やっぱり返事なんてずっと保留よっ! 壱:いやだな、雛。そんなこと許さないよ?近いうちに必ず言ってもらう予定だから。 ――何かを企んでいるような含みを持った言い方に、雛、身震い。 Q06. それを言った時のお気持ち、聞いた時のお気持ちは? 壱:もちろん雛が愛しくて、欲しかったから。雛、聞いた時の気持は? 雛:………黙秘権、行使。 壱:どうして?聞いたときの気持を答えるだけだよ、簡単でしょ? 雛:どうしてだって、言いたくないの。ほらほら、次の質問! 壱:雛、前にそれを行使してどうなったか覚えてないわけじゃないよね? ※LoveSummer![ACT.02]参照。 ――雛、車の中での壱のご乱行を思い出し、慌てて壱の傍から離れようとするが、腕を掴れる。 雛:…離して。何をされても絶対言わないわよ。 壱:何をされても?そんなこと言っていいの?本当にここで押し倒すよ? 雛:そんなことしたら、一生壱のこと変態認定してやるわ。 壱:それは困るなぁ。まあ、雛の気持は追々教えてもらうことにしようか。だからこの場は見逃してあげるよ。 Q07. ぶっちゃけ、他に一番好きな人がいたりしませんか? 壱:いません。 雛:……います。 ――壱、やや驚いたように雛をみる。雛、憮然としてそっぽを向いたまま。 壱:雛、ご機嫌斜めだねぇ?どうかした? 雛:どうかしたか!?どうかしているわよ!壱はスキンシップが過剰過ぎるの!さっきから私に気安く気軽に触りすぎなのよっ、もう心臓がもたなっ ――雛、失言に気づきはっと口を閉ざす。 壱:ふうん。心臓、持たない?それってどうしてだろうねぇ? 雛:し、知らないわ…っ! ――真っ赤になって明後日の方向をみる雛。壱、楽しげにくすくす笑う。 壱:うん。ところでね、雛?俺より好きな人って誰? 雛:壱には関係ないでしょ。 壱:関係あるよ。だから当ててみようか、雛の一番好きな人。お父さんでしょ。 雛:…!?え、なんでわか…っ、あ…。 壱:そういう雛が、大好きだよ。でもそのうち俺が雛の一番になるけどね? 雛:……馬鹿壱。 Q08. 彼、彼女の性格で好きなところはどこですか? 雛:ないわ。 壱:……雛。 ――あまりにもきっぱりすっきり言い切られて、流石に壱も傷ついたらしい。 雛:そ、そんな目で見たって駄目よ!壱の性格で好きな部分なんて……ほんのちょっとしか(小声)……ないんだから。 壱:…(溜息)…雛のそういうところも含めて好きだけどね。でも偶には素直になって欲しいな。 雛:私は、いつだって割と素直だわよ……多分、恐らく…稀に(ぼそ)。 Q09. 彼、彼女の性格で嫌いなところはどこですか? 雛:全部。 壱:……だからね、雛。 雛:何よ。 ――どうやら開き直ったらしい雛が胸を張る。壱、苦笑。 壱:雛の回答は、全部逆の意味なんだよね? 雛:は!?な、何よそれ!全然、違うわよ!! ――がうがうと噛み付きそうな勢いで反論する雛の頭を、壱が撫でる。 壱:はいはい、良い子、良い子。…えーと、雛の嫌いな性格?うーん、嫌いというか、直して欲しいところはあるね。思考より行動が先になるのはぜひとも直して欲しいな。 雛:……そっちこそ人の話、聞きなさいよ。馬鹿壱。 ――壱に頭を撫でられながら、雛が頬を赤くしてそっぽを向く。思考より行動が云々については、心当たりがあるだけに、悔しくても反論できないらしい。 Q10. 彼、彼女の外見(仕草や癖を含め)で好き嫌いはありますか? 雛:だから外見も何も…好きなところは無くて、嫌いなところは全部… 壱:あ、雛さんってば嘘つき。 雛:な…っ、嘘じゃないわよ!何の根拠があってそんなこと言うのよ。 壱:だって俺とするの嫌いじゃないって聞いたとき、頷いたじゃない。 ※LoveSummer![ACT.04]参照。 雛:ーーーーっ!?あ、あれ…あれは…っ、気の迷いよっ。壱菌に感染してたのっ。 壱:……壱菌? ――眼を細めて笑う壱を見て、雛が固まる。 壱:それはそれは。今夜が楽しみだね。沢山感染させてあげるから、覚悟しといて?雛の感じてるときの顔、大好きだし。 雛:わ、私。そういえば今日は友達の家に遊びに行く約束が。 壱:そうなの?じゃあ、ちゃんと断りの電話をいれなくちゃね。…逃げたら、後が怖いよ、雛。わかってるよね? 雛:………(貞操の危機です、父さん…っ!たーすーけーてーっ! by雛、心の叫び。) Q11. お互いの理想には近いですか、遠いですか? 壱:理想、という点では遠いかな? 雛:そう…なの…? 壱:ん?ああ、ごめんね、言葉が足りなかったかな。雛がどうこうって言うんじゃなくてね。女子高生は対象外だったから。 雛:壱って年上趣味? 壱:年上が趣味というか…割り切れる人が多かったからね。 雛:……何それ、わけわかんないわ。 壱:うん。雛はわからなくていいよ。で、俺は雛の理想に近い? 雛:果てしなく、地平線の彼方より遠い。 壱:何となくその答えは予想できたけどね…。壱さん、そろそろ泣いちゃうよ? 雛:か、勝手にすればっ。 Q12. お付き合いはどのくらい続いていますか? 雛:付き合ってません。 壱:雛ってば本当に可愛いよね。そういうところ。 雛:ほ、本当のことじゃない! 壱:ふーん。何なら今、返事を聞かせてくれても良んだけど? 雛:何の返事よ。 壱:ちゃんと俺はスキって言ったでしょ?忘れたなんていわせないよ、雛。 雛:…だから、わからないって答えたじゃないの。さっきも壱の変態っぷりが直った時に答えるっていったし。 壱:…………。(溜息) 雛:馬鹿壱、もう少し…待ってよ…(そっぽを向いて、小声) Q13. 初デートはどこでしたか? どうでした? 雛:初デート?…そもそも付き合ってないし。でも二人で最初に一緒に行ったのって。 壱:ホテルだよね。 雛:そ、そういう身も蓋も無い言い方しないでよ!そもそも、あれはデートとは言わないわよ! 壱:じゃあ、デートしようか。 雛:え?…ええ?また、冗談。 壱:冗談じゃないよ。どこに行きたい? 雛:……行かない。 壱:ん?じゃあ、行く場所は適当に考えとくね。 雛:だから、私は行かないって。 壱:うん、だから行きたいんでしょ?あのね、俺は雛のことかなりわかってるつもりだよ。 ――優しげな笑みを向けられ、雛、言葉に詰まる。 雛:…………近くに、ハーブガーデンができたでしょ?そこになら散歩のついでに一緒に行ってもいいわ、よ? 壱:じゃあ、週末にでも行こうか。 雛:…うん。 Q14. 初キスはどこでですか? どうでした? 壱:初キスはホテルだよね。雛、どうだった? 雛:ノーコメント。ああ、もう、なんでこんな質問があるのよっ。こういうのはもっといちゃいちゃらぶらぶしているカップルに聞いてよ! 壱:それは暗にいちゃいちゃらぶらぶしたいって言っているのかな? 雛:ば…っ!馬鹿じゃないのっ!! 壱:雛ってば素直じゃないんだから。ほら、こっちおいで?いちゃいちゃらぶらぶしたいんでしょ? ――腕を広げて雛を待つ壱に、真っ赤になった雛の怒声が響く。 Q15. ぶっちゃけどこまで行ってますか? 壱:どこまでってそれはもう雛の隅々まで知ってますよ?足の付け根に黒子が ――雛、慌てて壱の口を押さえる。 雛:のーこめんとーっ!!どこまでってなんですか!?壱も何ベタな受け答えしてるのよ!ああ、もうだからこの手の質問はもっとらぶいちゃなカップルにお願いしますってさっきも!…て、きゃぁっ! ――壱が口を覆っていた雛の掌を舐めたらしい。 壱:だから雛、さっきも言ったけどそんなにいちゃいちゃしたいなら連慮無く言ってくれていいよ?協力するから。 雛:だ、誰がそんなこと言うかーっ! Q16. 一番心に残っているプレゼントは何ですか? 壱:雛の初めて。 雛:……それはプレゼントっていえるの…?(脱力) 壱:雛には、もう暫くしてから一番心に残るはずのプレゼントをあげるね? 雛:何よ、それ。 壱:左手の薬指に嵌めるもの。 雛:………っ! Q17. 恋愛と結婚は同じ線の上にありますか? 壱:あります。 雛:……だからまだ付き合ってすらいないって何度も言ってるのに、何でそんなにきっぱりすっきり言い切るのよ。大体それ以前に私たちは義理とは言え兄・妹の関係だって覚えてる? 壱:覚えてますよ。もちろん。多少面倒な関係ではあるよね。まあ、でもそれは追々…ね? ――またもや、何かを企んでいるような含みを持った壱の言い方に、雛、身震い。 Q18. お二人の結婚はいつ頃がベストだと思いますか? 雛:ベスト…相手を特定しないで言えば、私の理想は20代です。 壱:その相手を特定しないでってところが気になるんだけど? 雛:だって別に、壱が相手とは限らないじゃないの。 壱:まだそんなこというんだから。本当にいい加減、諦めない? 雛:……壱こそ、私のこと本気にさせてみせるって言ってたじゃないのよ。させてみてから言ってよね、そういうことは。 壱:じゃあ、本気で口説いてもいい? 雛:別に…好きにすれば…。 壱:なら、口説いている最中に泣き出すのは無しだよ? 雛:わ、私がいつ、そんなこ……あ。 ――壱から好きだと言われたときに、ぼろ泣きしたことを思い出したらしい。 壱:雛に泣かれると、どうしても手加減しちゃうんだよね。 雛:……もう泣いたりしないわよ。 Q19. 子供は男女何人欲しいですか? 壱:出来れば女の子二人と男の子一人が理想かな。 雛:まだ考えられません。高校生だし。 壱:ええ!?雛さんってば。女の子はやっぱり白いお家に大きな犬。広い庭で遊びまわる子供たちっていう情景を夢見なきゃ! 雛:……壱、一体何を読んだのよ、貴方は。 ――頭を抱えて溜息をつく雛を見て、壱が楽しげにくすくす笑う。 壱:うん。それは冗談だとしても、いつか先の未来、雛が子供と一緒にいる時、俺も一緒にいられたらいいなとは、思ってるから。 雛:気が早すぎ。そんなの、ずっと遠い未来だわ。 壱:そう?案外近い未来かもしれないよ? Q20. お互いのプライベートは守られていますか? 雛:守られてません。勝手に部屋へ入ってくるし。 壱:それは雛が鍵をかけないからでしょ。あんまり学習してくれないから、本当は入ってきて欲しいんじゃないのかなって思っちゃうよ? 雛:そんなわけないじゃない!鍵なんてかけて無くても、父さんは勝手に入ってくるなんて非紳士的な行いはしなかったわよ。 壱:…それは、お父さんだからねぇ。(しみじみ) 雛:何それ。父さんだからとか、関係ないでしょ。男の人ってそういうものじゃないの? 壱:……雛、お願いだからその認識は改めて欲しいな…。 Q21. どんな喧嘩をしますか? 喧嘩をしたらどうしますか? 壱:大抵雛が先に切れるよね。 雛:そんなことないわよ。わかりにくいけど、壱だってものすっごく静かに怒っていること、あるじゃないの。そういうときは、大抵壱から私に突っかかってくるじゃない。 壱:あれ。気づいてた?じゃあ、その原因が自分だってことはわかってる? 雛:私、何もしてないわよ。なんで壱に怒られなきゃいけないのよ。 壱:…うん。だからね、雛。俺の前でならどれだけ無防備でもいいんだよ?ただ、気づいていないかもしれないけど、喧嘩するパターンって、雛の行動が他の男の前で迂闊、それに対してってことが多いんだよね。 雛:なんだかそれって100%私が悪いみたいじゃないの。……喧嘩した後、嬉々として力技に持ち込むのはどこのどいつよ……。 壱:それは雛がききわけ無いからでしょ。 雛:本当にそれだけ?理由。 壱:ノーコメント。(にっこり) Q22. 彼、彼女はモテますか? 壱:雛、もてるよね。この間の彼、元気? 雛:この間の彼って…ああ、陽司のこと?まあ、普通だと思うけど。 壱:ふうん。そう。…まさか、まだ迫られてる…なんてことはないよね? 雛:え!?…そ、そんなことより、壱はどうなのよ!その性格の悪さとは裏腹な外面の良さで、善良でいたいけな女の人を誑し込んでるんでしょう! 壱:…雛の中にある俺のイメージをぜひとも今度じっくり聞かせてもらいたいね。まあ、それは置いておくとして。先に陽司君の件を詳しく聞かせてもらおうかな。ん? 雛:…な、何にもないわよ!それより否定しないってことはやっぱり誑し込んでるのね! 壱:――誑し込んでた、かな。否定はしないけど、雛を抱いてからは清い身体ですよ? 雛:……胡散臭い…。 壱:うわ、酷っ。やっぱり壱さん、泣いちゃおうかな。 雛:だから勝手にすれば…っ! Q23. どこからが浮気だと思いますか? 壱:うーん、難しいねぇ。本当に相手の男に心を奪われたんなら、それは浮気じゃないだろうし。 雛:あ、じゃあ、付き合っている人も好きなんだけど、でもちょっと違う人にぐらついた、みたいな感じ? 壱:そんな感じかな。……雛、やけに的確に言うね。まさか誰かにぐらついたとか? 雛:は?…な、ないわよ。…て、だから付き合って無いんだから、私が誰にぐらついても浮気にはならないじゃないの。 壱:やけに付き合ってないっていう部分に拘るねぇ。 雛:…事実を的確に述べただけよ。 Q24. 浮気をされたらどうしますか? 壱:とりあえず…おしおき? 雛:(引き攣りながら)…なによ、おしおきって。 壱:あれ、雛さん何を想像したのかな? 雛:べ、別に、何にも想像してないわよ。 壱:そう?…でも多分、雛の想像通りだと思うから気をつけてね? ――笑顔を向けられ、雛、びくっとして壱からやや離れる。 壱:で?雛は浮気されたらどうするの? 雛:……問答無用で、別れる。…多分。 壱:それはまた、随分と厳しいね(苦笑) Q25. 別れを考えたことはありますか? 雛:だから別れも何も 壱:付き合ってないから? 雛:……その通りよ。 壱:まあいいけどね。付き合ってる付き合っていないなんて、現状ではたいして問題じゃないし。あのね、雛。雛が何て思っていようとも、今のこの状況は付き合っているってことだと思わない? 雛:全然思わない。 壱:…本当に変な所に拘るんだから(苦笑)。どのみち別れるつもりはないから、いいけどね。 雛:な、何よ、それ…っ! Q26. 死に別れてしまったらどうしますか? 壱:これも難しいねぇ。その時になってみないとわからないかな。 雛:そうね。同感。私もわからないかも。 壱:もしかしたら例え幽霊でもいいから現れて欲しいと思ったり? 雛:…ややや、止めてよ!絶対現れないで!壱のことだからきっと死ぬほど悪趣味な出かたをするつもりでしょ! 壱:嫌だな、例え話だよ。そういえば、雛はその手の話も苦手なんだっけ?あ、そうそう実は面白いDVDを友達からかりたんだけど、今晩一緒にみようか。 雛:……絶対、嫌。……どうせホラーとかなんでしょう…。 壱:いつになく察しが良いねぇ、雛。 Q27. 生まれ変わっても一緒になりたいですか? 雛:断固拒否するわよ。こんな性格の悪い男! 壱:酷いなぁ。そんなに悪くないと思うよ、性格。 雛:それは激しく自分に対しての認識が間違ってるわ! 壱:まあ、これから長い付き合いになるんだし、それもそのうちわかるよ。 雛:……な、長い付き合い…? 壱:そう、長い付き合い。…ね?(にっこり笑顔) Q28. 何か一つ思い出を語ってください。 壱:思い出ねぇ。やっぱりあれかな。 雛:あれって? 壱:実物の雛と初めて会った時のこと。 雛:ああ、もう。その話は蒸し返さないでちょうだい。私の人生最大の失敗だわ。 壱:失敗…か(苦笑)。そうかもね。…俺にとっても雛に嵌ったのは、予期しない出来事だったかな。 雛:予期しない出来事だったのは、お互い様よ。まさか、再会するなんて思ってなかったもの。 壱:うん?俺にとっては予定通りの再会だったけどね? 壱:……やっぱり、性格悪いわよ……。 Q29. お互いに、愛をささやいてください。 雛:あ、愛!?囁く!!? 壱:いつも囁いてるじゃない。ほら最中とか終わった後とか。 雛:――――――――――っ!!!!???ち、違う!それは絶対意味合いが違うわ!!! 壱:違わない、違わない。いつもと同じ状況じゃないと駄目って言うなら幾らでも協力するけど? 雛:な、なに…なに言っているのよーーーっ。もういや!どうして私こんな男のことす……っ ――はっとしたように雛、口を噤む。 壱:――――「す」…何、雛? 雛:な…んでもない…。 壱:そう?まあ、でも今はそれで満足しとこうかな。……いつかはちゃんと聞かせてもらうけどね? 雛:――――言わない、わよ。馬鹿壱。 Q30. 最後まで読んでくださった方にひとことどうぞ。 壱:では、どうやらこれから雛との愛を確かめないといけないようなので、そろそろ帰らせていただきます。ここまでお付き合いくださりありがとうございました。 雛:ありがとうございました。…ところで、壱。その愛を確かめるって何のことよ。 壱:聞きたい? 雛:なんだかとっても聞きたくないんだけど。 壱:それが正解かもね。さ、じゃあ帰ろうか。 雛:…私やっぱり今日は友達の家に行く約束が。 壱:………(無言で笑顔) 雛:あったような、なかったような…(壱の迫力に圧され気味らしい) 壱:そんな曖昧な約束に雛を持っていかれるなんて許せないな。大人しく一緒に帰ってくれる? 雛:……わかったわよ。帰るわよ。 壱:そう、よかった。じゃ、ここまでお付き合いくださった皆様、これで本当に失礼しますね。次回登場がいつになるかは管理人の気分次第というのが、甚だ不本意ではありますが次こそは雛とのらぶらぶっぷりをお見せできると思いますので、のんびりお待ちいただければ幸いです。 雛:…っ!だ、だから!そのらぶらぶとか、ありえないわよーっ! 壱:はいはい。帰るよ、雛。 ――雛、壱に連れられ退場。 ■お題提供元:[Web小説カップルに30の質問]様■ |
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