LoveSummer!

ACT.04


翌日、登校日だった私はふらふらと学校に来てはいたけれど…まさに自己嫌悪の塊だった。
とうとうしちゃったわよ。二回目。しかもまた勢い。

朝の騒がしい教室の中、独り無言のまま机に突っ伏す。

昨日、私を抱いた後…壱はどこかに出かけてしまってそのまま一晩、戻っては来なかった。

あー、本当に自己嫌悪。自己嫌悪。自己嫌悪。
ぐちゃぐちゃっと髪を掻いて、自分の馬鹿さ加減を再確認。

まったくそんな再確認なんてしたくもないわ。

―――本当に馬鹿みたい……。

あんな男の傍で安心できると思ったなんて。

壱が欲しかったのは、体だけの関係。

わかってたじゃないの、そんなこと。
会って数時間の女とホテルに行くような男なんだから。

わかってたわよ―――わかってたのに…。

どうして痛むのよ、私の胸。
関係ないじゃない。
たとえ壱が私の体にしか興味がないんだとしたって。

きっと飽きれば私になんか構わなくなるわ。
それこそ望むところじゃない。

なのに、どうして―――壱の優しいところばっかり思い出すのよ。
本当に馬鹿じゃないの、私。


悔しくて、辛くて、痛くて―――。

ほんのすこし―――ほんの少しだけこの気持の意味に気づいた気がした。
でも気づいたとしてもどうしようもないもの。
どうにも、できないもの。

心の奥底に封印してしまわなきゃいけない、もの。


その日。
午前中だけ行われたHRの内容。
私の耳を通り過ぎたそれらは、頭の中に何一つ入ってはいなかった。



***




「うー…、家…帰りたくない…」

独り学校帰りの住宅街を歩きながらぼやく。

学校でのHRが終わってからも私は帰りたくなくて、一時間程教室の中で友達と話したりしてたんだけど、流石に皆帰るわと言い出して仕方なしに学校を出てきていた。



『雛、これからもよろしくね?』

ぼんやり考えながら歩いていると、昨日私を抱いた後に壱が囁いた一言が蘇ってくる。その時は聞き流してたんだけど、よくよく考えるとこの台詞って―――これからも私とスルってことを言われるような気がする。

本気なのかしら…?だって同じ家の中にはお父さんも節子さんも一緒に住むのよ…?絶対に気づかれるわよ。

どういうつもりなのかわからない、壱。
でもそれ以上にわからないのは、私。



「雛!」

肩を落として道を歩いていたら、背後から声をかけられた。
誰だろうと振り向くとそこにいたのは同じクラスの吹田陽司。


「陽司?」

なんで今頃こんなところにいるのかしら。
もう用の無い子達とかはとっくに帰ったと思ってたわ。

首を傾げる私の隣に陽司が並ぶ。

「よ、一緒に帰ってもいいだろ。」

「ああ、いいけど…どうしたの?」

私の質問をすこし笑っただけでかわし、陽司が歩き出した。

陽司―――は、私に「まだだろ」と、言ったクラスの男子。
なんとなくそれ以来気まずくなってはいた、んだけど。

…なんなのかしらね、本当。出来れば今日は独りで居たかったんだけど…。

陽司の背中を追って私も歩き出す。
追いついて隣に並ぶと、陽司が私に話しかけてきた。

「あのさ、雛…お前この頃付き合い悪いのな…。」

「え、そう?」

何気ない風に答えながらも、内心はちょっとドキッとする。
特に避けていたわけじゃないし、それに寧ろ付き合いが悪くなっていたのは…ここ一ヶ月は壱に振り回されてたからなんだけど…。

それに陽司と会うときは他にも友達がいるところでだけで、この頃はその友達に誘われる前に壱に拉致られていたからなぁ。

…あ、やだ。また結局は壱のことを考えているじゃないの、私。

傍に居る陽司のことも忘れて、またもや壱のことを考え出しているなんて本当に馬鹿みたいだわ。

反省しながらも、私のそっけない返事が良くなかったのか話題が途切れ、陽司と私は無言で歩く。

住宅街から商店街を通り過ぎてもうすぐ、駅。
人通りの少なくなった細い路地に入ったところで陽司が立ち止まった。

二、三歩陽司より先に進んでしまってからなんで止まるのと私は後ろを振り返る。やけに緊張しているような陽司と目が合った。

真っ直ぐに見つめられてやや怯む。

……何?どうしちゃったの。

怯む私の前で陽司が一呼吸。

「俺さ、お前のこと好きなんだけど」

「え?」

それは本当に―――予想外の告白だった。



何…何、何…?スキ…?スキ…スキ!?

「その…返事聞かせてくれ。」

あまりに突然で混乱していた。しかも返事って…?

「え…え…っちょ、ちょっとまってよ。あのね、私は…」

私は―――…?

何を、言うつもり?
OKするの?…OK…できるの…?

壱に会う前なら…きっとすぐにいいよって言ってた。陽司のこと、すこし気になっていたし。

だけど此処しばらく、まったく陽司のことは気にならなくて。

今は。今は……。

―――言えない。OK、できない…。


確かに壱とは体だけの関係で…でも私はそれだけじゃ、嫌なの。
そう、嫌だったんだ。

だけど。身体だけじゃない関係って…?

身体+α―――それはつまり。壱の気持が欲しかったって事?

気づいちゃいけない、どうにもできない気持。
だって壱の気持を手に入れることはできない。

心の奥底に封印してしまわなきゃいけない、いけないのに…


ヒトナツ―――ううん、ヒトバン限りのつもりだった壱との関係。
陽司に言われて…。どうしても女になってやるって思って。

頭に血が上ってた。

たまたま海に行ってそこに遊んでそうな壱がいた。
壱が声を掛けてきたから、私からホテルに誘って…。

私が初めてだってわかっても、壱は優しかった。

いいよ、大丈夫だよって―――…。

本当はとっくにわかってた。でも認めたくなかったの。怖かったから。
一回寝たくらいで本気になっちゃうような軽い女だって自分を思いたくなかったから。

後悔しないって思ったのは…壱に惹かれてたからかもしれない。


もう自分を誤魔化すことはできそうもなかった。



「え、雛…!?」

陽司の酷く慌てた声。
何どうしたのと思って、私が泣いているからだってことに気づいた。

「どうした…、オレそんなに不味い事言ったか!?」

もともと陽司は悪い人じゃない。私に言ったあの言葉だって半分以上ふざけてだったし。それを私が必要以上に重く受け止めちゃっただけだけ。

掌で頬に流れていた涙を拭う。
陽司ごめんね付き合えない。私、陽司とは付き合えないわ。

そう、言おう。

慌てて動揺してくれている陽司には申し訳ないけど、私は―――。


私は―――…あれ?

とんと頭の上に何か乗せられたのはその時だった。
私の前にいる陽司が吃驚したように目を見張っている。

え?何?何これ?
頭の上に乗っているものへ手を伸ばして触れた。あったかい。

あったかくて、硬くて―――手?


「ボク、この子嫌がってるでしょ?無理強いしちゃダメだよ。それに悪いんだけど、俺のだから。」

「―――壱っ!?」

驚いて振り向いた先には、壱がいた。

何で?え、どうしてこんなところに壱がいるの?
だって昨日出て行ったきりで…それがなんでこんなところに普通にいるのよ。

「はい。壱ですよ。さ、雛、帰るよ。」

壱に触れていた手が掴れた。陽司とは反対方向へ引っ張られる。
ちょっとまってよ、何この強引さ!

「どうしてここにいるの!?」

壱に引っ張られながら叫ぶ。にっこりと壱が笑った。

「―――嫌だなぁ、これからもよろしくっていったでしょ?」

これは壱が昨日言った台詞。何をよろしくなんて考えたくも無いけど、指している意味はきっと一つだけ。今それを言うって事は…帰ったら絶対にスルつもりだわ!だけどもう、ゴメンよ!

もうカラダだけなんて嫌。気持の無い関係なんて絶対、嫌。

「や、ヤダヤダヤダーーーーっ!」

つかまれていない方の腕を振り回して暴れる私。両腕が壱に掴れる。身動きが出来なくなった。


「なんだよ!そっちこそ嫌がってるじゃんか!離せよ!!」

あ、陽司。いけないすっかり忘れてたわ。
私の背後から、陽司が壱へ突っかかっていた。

今この状況で私を助けてくれそうなのは陽司だけ。
首をめぐらして振り返ろうとしたら片腕が自由になって、そのかわりに壱の手で後頭部を持たれて固定された。

な、ちょ…これじゃ振り向けないじゃない!
何なのよ、もう!

掴れた腕をどうにか動かしてみたり、壱のこと蹴飛ばそうとしてみたりしたんだけど全然びくともしない。

「わかってないねぇ。雛、ほら大人しくして?」

ぎっと睨みつける。

ここで引いてなるもんか…!
掴まれていた腕を思いっきり振り払って、逃げ出そうとした。

すると、ふっと拘束が解かれて。

「しょうがないなぁ。」

壱が溜息と共に呟いて、ふわっと体が浮き上がる。

なに、なに、ナニよ!?

驚いて見た先にあったものは、地面。

私はどうやら壱の肩に荷物の如く担がれている、ようだった。

「雛…っ!」

顔は見えなかったけど、私の背中に陽司の声が掛けられた。
振り向きたくて。でも振り向けなくて。

「こらこらボク、気安く名前、呼ばないようにね。お兄さん、怒っちゃうよ?」

壱が私を担いだまますこし後ろに顔を向けていったのを聞いていることしかできなかった。

「ちょっと待ってって…っ」

もう一度陽司の声。これは私にじゃなくて壱に向けられて。
地面しか見えない私は壱の様子も陽司の様子も見ることができない。

でも何だか、壱の雰囲気が一瞬変わった気がした。

「しつこいよ?―――二度と雛に付き纏うな。」

どっくん。

胸が一つ激しく鳴る。
私は壱に担がれたままびたっと暴れるのを止めたていた。

な、なんだか。最後の台詞。やけに低音が効いていた気がするのは…思い違い…かしら?

だけど。でもなんだか…なんだか、よ?
そこだけ口調が違ったよう、な気がするんだけど…?
ふざけていないというか、威嚇しているとでもいうのかしら…?


冷や汗を流しながらつらつらと考えているうちに、私の体が上下に軽く揺れだした。

ふと気づけばいつの間にやら壱が歩き出していて。

でももう陽司の制止の声は…かからなかった。



***




「嫌…!もう…もう壱とはしない…!」

担がれた後、壱の車に押し込まれて連れて行かれた先は…私の部屋だった。

車から降りる時暴れた私を壱は軽々と抱えあげて、部屋に着くなりベッドの上に投げ出された。

圧し掛かってくる壱の胸を叩いて抵抗する。

「どうして?」

壱が眼鏡を外してベッドの枕元へ置いた。

どうして…そんなこといえるわけないわよ…。
壱がスキだから体だけの関係は、嫌だなんて。

「―――どうしても!嫌なのよ、もう!」

「もっと理由をはっきり言ってくれないと納得できないなぁ。」

ブラウスをたくし上げられて直接壱が肌に触れてくる。
それだけで壱の手に落ちそうになった。

でも駄目。壱に抱かれるのは嫌だ。

「や、やだやだやだー!壱とはしないの!」

「だからどうして?大したこと無いんでしょ?」

壱が動きを止めて、でも私を押さえつける手は緩めずに見下ろしてくる。

昨日と同じように私を試すような壱。

「た―――大したこと、あるわよ!馬鹿壱!!足、開かされて、とんでもないところ、探られて…、大したこと無いわけないじゃないっ」

今度こそ私は思ったことを素直に答えた。



「はい、よく出来ました。」

「……え?」



***




え、何?え…?

壱がたくし上げた私のブラウスを元に戻して、私の上から退く。

何が起きたのか、何を言われたのかわからなくてベッドに相変わらず寝転がったまま私は呆然としていた。


「だからね、抱かれるのは大したことじゃないなんて言っちゃ駄目でしょ?特に男の前ではね。」

ベッドの端に座って私の顔を覗き込みながら壱がいう。

何?じゃあ、昨日は……それで私のこと抱いたの?
抱かれるのは大したことじゃないって私が言ったから?

それって壱は―――体だけでも私のこと必要としてないってこと?

「何よ、それ…馬鹿!」

覗き込んでいた壱を押しのけてベッドの上に跳ね起きた。
悔しい…。胸、痛い…。

「何よ、馬鹿……会ってすぐの女とホテルに行くような男に言われたくないわよ。」

涙が滲みそうになって、壱から顔を背け呟く。
馬鹿みたい馬鹿みたい馬鹿みたい。

壱が…じゃなくて、私が。
何を期待していたのよ。馬鹿…。


窓の外からは蝉の声。
壱が立ち上がって窓を覆っていたカーテンを開けた。

夏の日差しが差し込んでくる。

壱がまたベッドの上に戻ってきて、私の傍に来た。
傍にいるのがいたたまれなくて、私はベッドから降りようと動く。

でも壱が私を引き止めた。腕を掴れ壱の傍に引き寄せられる。


「止め…っ」

「あれはね、流石に妹になる子がそこらの男について行くのを見過ごすわけにはいかないかなと思ったからなんだけど?」

非難の声を上げようと思っていた私。でも壱のこの言葉に口を開いたまま何もいえなくなっていた。

何言ってるの?妹になる子がって…それはあの日、一番最初に壱にあった日のことを言われているわけで…。

つまり―――…

「―――知ってたの!?」

「もちろん。写真見せてもらってたしね。」

さらりと答える壱を信じられない気持で見つめた。

はじめから、私が由槻 雛だって知ってたなんて…。
じゃあ、どうして私のこと…抱いたのよ…。

身動きもできずに、壱に掴れた腕だけが熱かった。

「本当はあの時、するつもりなかったんだけどね。一、二回イカせてあげてお茶を濁すつもりだったんだけどなぁ。」

「…最後までしたくせに。」

まだ衝撃の残る頭で答える。
あの時、ちゃんと壱は最後まで…した、はず。

壱が入ってきた時、痛かったもの。

呆然とする私の前で壱が困ったように笑う。

「だって雛、可愛いんだもん。」

―――大の男が「もん」とかいうな。
思わず突っ込みそうになってぐっと堪えた。

私と最後までしたのは本当にそれだけが、理由?
そんなこと怖くて聞けない。

怖くて聞けなかった―――でも壱がにっこりと笑って。

「だからさ、ヒトナツの恋を本気の恋にしてみようよ。」

優しい声で囁いた。



「それって…」

私が望んでいるような意味にとってもいいの?
それとも、違うの?

こんなときだけ遠まわしな言い方をする壱。

どう答えればいいのかわからないわよ。
私はどう答えればいいの?


「雛がスキですっていってるんだけど?」


まるで私の心の中を覗いたみたいだと思った。

「―――わかんないわよ…っ、そんなこと…そんなこと突然言われたって…」

違う、本当は嬉しくてどうにかなりそう。
なのに素直にいえない。私本当に素直じゃ、ない。

「うーん、じゃあ、聞き方をかえるけど。オレとするの本当は嫌じゃないでしょ?」

「…っ!?ば…っ、何、言って…っ!」

本当に今度は直接的過ぎるわ!
壱につかまれている腕から全身に熱が回る。

「嫌じゃないでしょ?」

嘘は許さないよって、壱の目が言ってた。
しぶしぶ…本当にしぶしぶ私は頷く。

―――確かに、嫌じゃ…ない。

壱とするの自体は嫌いじゃ、ない。身体だけの関係が嫌だっただけで。

壱が嬉しそうに笑う。

「俺のこと、好き?」

もう一度、聞かれた。
優しくて、強引で強かな、壱。

「…………私は…」

我慢しよう、我慢しようって思ってたのに、涙がこぼれた。

だって。壱が―――好き。

体が先だった。心は後だった。

でも。

私、壱が好き。
夜、実は独りが怖かったって事に気づいてくれる…壱がすき。

「……………や、わ…わかんな…」

掌でこぼれた涙を拭きながら。
私は―――喉に詰まる言葉を漸く吐き出す。

スキって言いたいのに。
どうして私、こんなに可愛くないのかしらね。

強情で可愛くなくて。
なのに壱は―――私がスキ?


「…仕方ないねぇ。」

顔を覆っていた腕を壱に掴れた。そっと退かされる。


「え…?う、うーっ!?」

や、何?く、苦しっ。

あ、これ、壱の唇?
いま、私。

壱にキス、されてる―――。


「雛、好きだよ。」

唇を離した後、壱が私の耳元で囁た。

「そん…っ、だってわかんない、わよ!そんなこと今まで言わなかったじゃないの…!」

壱のストレートな物言いは心臓に悪い。
だって今までに壱が直接的に言ったのは全部私の心臓に悪い内容ばっかりだわ。

「うん。言わなかった。今まではね。」

「じゃ…どうして今言うのよ…っ」

あっさりと認めた壱へ咎めるような視線を向ける。
言われてもちろん嬉しくないわけなんてないんだけど、それでも何だか納得がいかないわ。


「雛のこと恋人にしたいから。目を離すとすぐふらふらしちゃうでしょ。」

ふら…っ!?な、いつ私がふらふらなんてしたのよ!

「なにそれ!だいたい…そうよ、だいたいいつから私のことスキとか…思って…」

だんだん小さくなっていく私の声。
壱が私のことスキとか思ってくれるような場面がさっぱり思いつかないんだもの…。

壱へぐっと身を乗り出して答えを待っているのに壱は笑っているだけで全然答えてくれない。

…あ、ちょっと壱、困ったように笑うの止めてよね…。
やっぱりって思っちゃうじゃないのよ。落ち込むわよ?

「……壱?」

小さく呼んでみる。壱が相変わらず困ったみたいに笑ってた。


「んー、初めて抱いた時にね。雛、泣きそうになりながらいいよっていったでしょ。正直にいうと、あの顔が忘れられないんだよね。」

――――!?そ、そこ!?そこなの!!
何よ、もう!そりゃ期待してたわけじゃ…ちょっとはあるけど…それにしてもそれはどうなのよ!

「―――ばっ…!この変態…っ!」

渾身の力を込めて壱の肩を叩こうとして、手首を捕らわれる。
壱がおどけたように私に顔を寄せてきた。

「ええ、またそれ?酷いなぁ。壱さん傷ついちゃうよ?」

「勝手にすれば!?」

本当に本当のことを言っているんだかわかんないわよ、もう。
ぷいっと壱から顔を背ける。

すると壱の方へ向くこととなった私の耳に壱が唇を寄せてきた。


「そう?いいよ、絶対にヒトナツの恋から本気の恋にさせてあげるから。」

吐息のくすぐったさと言われた内容に、再び壱をみる。

自信たっぷりに、壱が笑っていた。


どうやらヒトナツでは無くなりそうな、私の恋。

予想外で最悪で。

今は―――最高、かもしれない。



〜Fin〜



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